なまけもの絵本館のブログ

絵本の紹介と子育ての話、いいねより、コメントをしてくれると励みになります

9月第一週 借りた絵本

『ぼく、おつきさまがほしいんだ』

あまり地上に出ることのないモグラは、初めて月を見た。
その美しさに月が欲しくなったモグラは、月を手に入れようといろんな努力をする。
そんな幼い行為を周りのみんなは、温かく見守る。
なんだか小さい子どもを見ているようで、協力したくなります。
最後のモグラに、なんて声をかけようか、すごく考えさせられる絵本です。


『まんまるおつきさまをおいかけて』

小さな猫は月を知りません。月は光ではなく、ミルクの入ったお皿だと思い込んだ猫。
ミルクを飲みたいあまりに、月に近づこうとするけれど、いくら近づいても近づけない。
そのもどかしさが、かわいらしくていいですね。なんだか青い鳥を連想してしまいます。
大事なものは、欲しいものはすぐそばにあるんだよって、優しい声が聞こえてきそうです。


『つきをあらいに』

小さなキツネは月を見て、「きれい」と見とれています。
でも子ぎつねのおじいさんは、「洗いたての月はもっときれいだ」と言います。
月を洗う?そう、きれいに見えて月は汚れているんです。汚しているのは人間が産む煙。
そして汚れた月を一年に一度、沢山のキツネが集まって洗うというのです。
何だか心が痛む一冊です。私も月を洗うキツネに同行したい気分です。


『おつきさまはまあるくなくっちゃ!』

こういうおばあちゃん、大好きなんです!太ったからだ、てんぐのように長く伸びた、
しかも曲がった、おかしな形をした鼻、そして不気味な顔つき。魔女みたいw
ある晩、空を見上げたおばあさんは細い月を見て、おったまげた。
このおったまげたがいいですね。おったまげたって聞いたことありますか?
子どもたちはないみたいです。でも顔を見ていればどう思ったのかはわかりますね。
そして月のために料理をし始めるんです。月と一緒にご飯を食べるのも面白いですね。
さて、おばあさんのおいしい料理を食べたら、月はどうなるのかな?
最後に思わず笑ってしまう落ちが待っていますよ~


『おつきみうさぎ』

『えんそくバス』という絵本をご存じですか?中川ひろたかさんが幼稚園?の園長先生を
主人公に描いた絵本です。遠足をとっても楽しみにしていた園長は興奮して眠れず、
当日に遅刻してしまいます。その上弁当を忘れて…面白い園長先生を主人公とした絵本の
続きなのかな?同じ園長先生がいます。そんな園長先生が見つけたのはカワイイウサギ。
ウサギを園に連れ帰った先生たちは、世話をするけれど、何も食べてくれません。
やがて月が上がってきたけれど、その月にはウサギがいないんです!実は‥?


『いただきますのおつきさま』

ある日突然月が落ちてきた!三日月です、しかもそれは大きな〇〇〇だった!
とっても美味しそうで、みんなで分けて食べようとするけれど?
表紙のウサギの嬉しそうな顔がかわいいですね。他にもいろんな動物が出てきますよ。
さて、月を食べたらどうなるのか?どうするのか、とっても面白い結末が待っています♬


『こねことおつきさま』

作者の説明を読むと、この絵本とっても古いらしいんです。なんと私よりも50も上!
古さはどこにも感じられません。とってもキレイな絵本です。きっと何度も作り替えられ、
日本にやってきたのでしょう。たくさんの人の温かさを感じられます。
小さな白猫はノラネコです。ノラネコは、ミルクを求め農場に独り向かう所でした。
と、空を見ると月が奇麗にいて、なんだか追いかけられているような‥
一緒に行こうと、月に声をかける猫。猫の道を通って、農場へ。
そして、そこにはやさしさが待っているんです。とってもかわいい絵本です。


『このほん よんでくれ!』

表紙の通り、狼とウサギの話です。でもこのオオカミ、なんと絵本が読みたいんです。
他の動物を食べる怖いオオカミなのに、絵本に興味を持ってしまった。
だけどオオカミは字を読むことはできず、絵本の内容を知ることはできない。
オオカミは字を読んでくれそうな動物を探して、皆に声をかけるけど、逃げられるばかり。
そしてやっと読んでくれる動物をみつけた、それがウサギでした。
さて、ウサギは読んでくれたのか?オオカミは読んでもらってどうなったのか?
私が児童館でボランティアしていると暴れん坊の子が何人か来ます。
でもこちらが怖がらずに優しく接すると、その子も優しくなるんです。そんな絵本です。


『まんげつの夜、どかんねこのあしがいっぽん』

映像だけ見ると、絵本のようですが、児童書です。文字が多くて、対象は小学生低学年。
だけど、挿絵も多く、話も一場面だけなので、とても分かりやすいです。
年長の長女も静かに聞いていましたね♬版画の挿絵も最高です。
この猫は、山で一匹で暮らしていました。でも本当は他の猫とかかわりたくて、
毎晩沢山の料理を並べては猫を待ってました。でも山に訪ねてくる猫はいなくて、
ついに山を下りて街へ。だけど初めての街は不気味で怖くて、土管に隠れるんです。
そしたら土管から出られなくなってしまった!動けなくなった猫のもとへ、
いろんな街猫がやってくるけど?間抜けだけどかわいいノネコのはちゃめちゃな一晩の話。


『ダンボール』

ダンボールが主人公の話です!コロナが流行り、店に行かなくなった人々。
宅配に頼り、毎日のようにダンボールで荷物が届けられる。
でもそのダンボール、中身を出したらどうします?捨てますか?そりゃそうでしょう。
だけど捨てられたダンボールが牙をむいたら!と、とんでもないことが起こるんです。
たくさん集まった段ボールの中に、不思議なダンボールが沢山。
ねこだったり、トリだったり、そんな面白いダンボールを探すのも面白いです。